「薄小倉」とは
「薄小倉」とは、島根県松江市にある桂月堂という和菓子屋さんで売られているお菓子です。原材料は、寒天、砂糖、小豆だけというシンプルな和菓子で、保存料や着色料などは一切用いられていないので、安心して召し上がることができます。
和食は洋食に比べて、余計なものを引くことによって、材料の良さを引き出すことに重きを置く技法を駆使すると言われていますが、「薄小倉」は、そうした引き算の美学とも言える、和の精神を体現したお菓子と言うことができるでしょう。正に、「和菓子」の名を冠するに相応しいお菓子なのです。
桂月堂は、文化６年(1809年)に創業された和菓子屋さんで、長年の和菓子作りを営んできた老舗の矜持を感じさせる品となっています。
食べた感想
外はカリっと歯触りが良く、中はフルフルとした寒天の舌触りが心地良い食感となっております。中には香り高い、ほろりとした小豆が用いられており、和の香りが鼻腔に広がります。
同じ大納言小豆を用いていても、寛永堂の「大納言清澄」に比べると、全体的に柔らかめで、香りがとても豊かです。どうやら小豆を蜜に漬けるところがポイントのようですね。どっしりと落ち着きのある「大納言清澄」か、香り高い「薄小倉」か、どちらが好きかは完全に個人の好みによるでしょう。喩えるなら、前者は「実」、後者は「華」というところでしょう。
「大納言清澄」は、玉露、煎茶、焙じ茶などのお茶に合いますが、「薄小倉」は抹茶と相性抜群です。抹茶の強い香りに負けない華やかな香りがあるからです。もちろん、両者とも、日本茶とは相性は良いですけどね。「薄小倉」は、意外と、コーヒーとも合います。コーヒーの香りにも負けないんです。
尚、保存料などが用いられておりませんので、賞味期限が短く、日持ちはしませんので、お気をつけ下さい。
お土産を買える場所
島根県では、県内で有名な一畑百貨店などで購入することができます。また、大阪でも阪急百貨店などの主要なデパートで買うこともできますが、桂月堂のオンラインショップで買うのがいいかもしれません。
１つから購入することもでき、値段は１つあたり120円ほどと、コスパはかなり高いです。私が個人的に購入する場合は、６個入りを店舗で購入することにしています。
値段の割には高級感もあり、味も良く、どんな場面でも喜ばれるお土産になると思います。是非、お試し下さい。
製造・販売業者について
製造・販売業者は【桂月堂】です。こちら、創業が文化６年(1809年)という老舗の和菓子屋さんです。
島根県松江市付近にお住まいの方々は、日常的に抹茶をたてて、飲む習慣があるようで、そのため、茶菓子も身近なものとして、生み出されたのでしょう。「大納言清澄」よりも、抹茶との相性が良いのも頷ける話です。
尚、桂月堂には、他にも抹茶に合う和菓子が売られているので、色々とお試し下さい。
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